勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


「亜蓮は確かに桜小路家にすごくふさわしいよ。けれどね…あたしの心の何処かでね…誰かが言ってるの。あたしは誰か大切な人を忘れているって。」


「は…?」


「あたしたちは…幸せになれないって…分かるの…」


「お前何言ってんだよ…」
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