勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


そこには、腕を組み、ドアにもたれかかっている亜蓮が立っていた。


「亜…蓮…」


「亜蓮様…」


「何をしているの、亜蓮!早く会議室に戻りなさい。事態は深刻なのですよっ!?」


「まぁまぁ、伯母様…まずはゆっくり深呼吸してください…落ち着いたら僕と一緒に会議に戻りましょう…」


「そうね…」
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