勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


「ん~?えへへ…いや、昔が懐かしいなぁって思って…」


「懐かしい?」


「うん。昔、初恋の王子様が同じ飴玉くれたんだ。」


「へぇ、初恋の王子様か。」


「うん。随分前の話なんだけどね…あたしが近所の餓鬼んちょらに囲まれていじめられてた時…助けてくれたんだ…」
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