勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【下】


絆奈の病室は病院の最上階で、個室が3個しかない"セレブ専用"だった。


会長夫人がドアを開けると、広い部屋があった。全部白で統一されていて、ベッドの隣の窓からは街全体を一望出来る。


「彩莉ー!久しぶり~!」


ベッドの上には、肌が透き通るようなくらい白い絆奈が座っていた。
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