お隣さまは俺様王子
暖人君は急に黙りこんでしまった。
「そっか、まだ思い出した訳じゃないんだ…」
暖人君は悲しそうな顔をしていた。
なんでそんな顔をしてるんだ?
それに思い出すって何なんだ…
俺は暖人君の言っている意味が分からず
「思い出すって何なんだ…俺は昔お前らとあった事があるのか?」
暖人君に必死に聞いた。
「あった事あるよ。」
そう言ったのは、
暖人君ではなく
海里君だった。
「どういう事だよ。俺はお前らとあったのは昨日が初めてだ」
頭が話についていかない俺に海里君が
「まだ言えない、まだその時じゃないんだ」
海里君のその時って何なんだ…
海里君と暖人君はそう言って
屋上をでていった。