私の王子様は新入社員!?2nd~元カレエリートの恋愛事情~

 「私だって何とかして見せるわよ!」


 「早口のイタリア語に四苦八苦するお前には無理だ…それに男は…お前より
力強いんだ。そんな動きにくい振袖で…押し倒されても何とか出来るのか?」


 「それは……」


 俺は麻古の右腕を掴んだ……


 「……透真!!?」


 その振袖が俺の時間を引き戻した…


 「……」


 潮風に揺れる麻古の長い袖……


 「お前…本当に…村形を愛してるのか?」


 「透…真??」
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