私の王子様は新入社員！？２ｎｄ～元カレエリートの恋愛事情～

　キッチンから漂うケチャップの匂い。

　「有り合わせの野菜とパスタでナポリタン作ったの…」


　「……ありがとう…」


　部屋も何処となく片付いてる。


　俺は鞄をソファーに置き…脱いだ上着を鞄の上に置いた。


　その間…美古ちゃんはテキパキと夕食の用意をする。


　外見によらず…彼女は家事が出来るのかもしれない…


　俺は食卓の椅子に座って…彼女の作った夕食を食べる。


　普通のナポリタンであるが…店で食べるモノと同じで味に深みがあった。


　「……このナポリタン…美味いな…」


　「ウチ…パパが…イタメシのシェフなの…それはウチのパパの味だよ」


　彼女はソファーに座って…俺に返した。