地味子と七人の王子達!?
・・・うん、ブーブー言ってる空は放置。
「「「「「い・・・」」」」」
私の話しを聞いた五人は驚愕したような顔で言葉を発した。
「「「「「妹!?」」」」」
・・・・・・私が妹ってそこまで変なのね。確かに私ブスだけど・・・ちょっとショックかな。
「・・・義理だけどね。」
「真希・・・!」
私が苦笑いで話すと空は言わなくていいと目で言ってくれる。
「ありがと、だけど大丈夫だから」
私は一呼吸おいて話す。
「・・・私は養女なの。だから、血の繋がりはない。」
五人はなるほど、とでも言うように声を口々に漏らした。
プリンを食べ終わったらしい葵は五人を見て冷たく言い放った。
「真希を馬鹿にしたやつは俺が潰してやるから表出ろ。ただで帰すと思うなよ」
葵が発した声に続くのはただただ重苦しい沈黙。
いや、怖いから。
なんかオーラ出てるから。鬼の角出てるから。
ほら、今まさにニョキっ・・・て・・・え??
うん生えてる。
確かに生えてる。
般若の顔した葵の後ろで、葵の頭から角が生えてる。
「おい。」
どんなに怒っていても、さすがは葵。その気配にいち早く気づき・・・
「・・・てめぇ、殴られてぇのか?あ゛?」
またもやさっきに劣らない殺気を放つ。
そして葵の頭に角を生やしていた男はひょこっと現れた
「・・・てへ☆」
お ま え か !!
空か!空なのか!
まぁ空以外あんな事やれる馬鹿はいないのだが!! こいつ大丈夫かよ!
ここまでのKYとか!!KYってかKSだろう!?なぁそうだろう!?まさか葵に勝てる訳がなかろうに!!大丈夫なのかこいつの頭!大丈夫なのか地球!こんなKSKYを生み出した神は何があったんだ!?誰かに脅されたのか!?そうなのか!?こんなやつを生み出してよかったのか?!世も末としか思えないよ!?
「・・・・・・真希。それは酷い」
「あ、空。聞こえてた?ってか口に出してた?」
「・・・・・・・・・あぁ、そりゃもう全て。」
「えー、葵。そんなに?」
まぁいいや、と私が開きなおるとさっきより重苦しい雰囲気は落ち着いていた。
・・・・・・まぁ、よかったよかった。