地味子と七人の王子達!?


・・・うん、ブーブー言ってる空は放置。


「「「「「い・・・」」」」」

私の話しを聞いた五人は驚愕したような顔で言葉を発した。

「「「「「妹!?」」」」」

・・・・・・私が妹ってそこまで変なのね。確かに私ブスだけど・・・ちょっとショックかな。

「・・・義理だけどね。」
「真希・・・!」

私が苦笑いで話すと空は言わなくていいと目で言ってくれる。

「ありがと、だけど大丈夫だから」

私は一呼吸おいて話す。
「・・・私は養女なの。だから、血の繋がりはない。」


五人はなるほど、とでも言うように声を口々に漏らした。

プリンを食べ終わったらしい葵は五人を見て冷たく言い放った。


「真希を馬鹿にしたやつは俺が潰してやるから表出ろ。ただで帰すと思うなよ」


葵が発した声に続くのはただただ重苦しい沈黙。


いや、怖いから。
なんかオーラ出てるから。鬼の角出てるから。
ほら、今まさにニョキっ・・・て・・・え??


うん生えてる。
確かに生えてる。

般若の顔した葵の後ろで、葵の頭から角が生えてる。

「おい。」

どんなに怒っていても、さすがは葵。その気配にいち早く気づき・・・

「・・・てめぇ、殴られてぇのか?あ゛?」

またもやさっきに劣らない殺気を放つ。
そして葵の頭に角を生やしていた男はひょこっと現れた


「・・・てへ☆」

お ま え か !!


空か!空なのか!
まぁ空以外あんな事やれる馬鹿はいないのだが!! こいつ大丈夫かよ!
ここまでのKYとか!!KYってかKSだろう!?なぁそうだろう!?まさか葵に勝てる訳がなかろうに!!大丈夫なのかこいつの頭!大丈夫なのか地球!こんなKSKYを生み出した神は何があったんだ!?誰かに脅されたのか!?そうなのか!?こんなやつを生み出してよかったのか?!世も末としか思えないよ!?


「・・・・・・真希。それは酷い」
「あ、空。聞こえてた?ってか口に出してた?」

「・・・・・・・・・あぁ、そりゃもう全て。」

「えー、葵。そんなに?」



まぁいいや、と私が開きなおるとさっきより重苦しい雰囲気は落ち着いていた。

・・・・・・まぁ、よかったよかった。



< 21 / 42 >

この作品をシェア

pagetop