地味子と七人の王子達!?


桜に今日の事をメールしたけど、メールに気づかなかったのかその日メールが返ってくる事はなかった。


いつもなら普通科に向かっていた私は俯きながら芸能科の校舎に入り、職員室に行った。

「綾瀬真希ちゃん、であってる?」

爽やかな顔をした先生に声をかけられ、私ははい、と言うと先生はわかったとにこやかに頷いた。

「僕は柊竜也-ヒイラギタツヤ-君が入るクラスの担任だよ。これからよろしくね。・・・ほんとはこのままクラスに行きたいとこなんだけどもう一人編入生が居てね。だから悪いんだけど、少し待っててね。ここに座ってていいから。」



そう言われ、応接用の椅子を進められたので座って待つ。


ーーガラッ・・・


しばらくすると、職員室のドアが開いて予想外の人が入ってきた。


「失礼しま〜す」

「・・・・・・え!?」

私は驚くしかなかった。
だって・・・


「あ、望月桜さんだね。担任の柊竜也です。よろしくね。じゃあ二人とも、教室案内するから荷物持って、・・・じゃあ行こうか。」


居るはずのない桜がソコにいたんだから。







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