地味子と七人の王子達!?
まずは撮影、か。


私は壁にもたれ、撮影の様子を見る。

「んじゃあ皆、自由に動いてー」


カメラマンさんの言葉から撮影は始まる。



さぁ、あんた達はどんな仕事を魅せてくれるの?






ーーーー・・・・・・

私は五人を引き連れ、楽屋に戻った。


「・・・あんたら、アイドル向いてないんじゃない?」


私は思った事を完結に述べた。


「撮影も取材も、ダメダメね。目も当てられないわ、この業界はね、子供の遊びじゃないの。顔がいいからってそんなのでこの世界で生きていけると思ってたら大間違いよ。甘い考えは捨てなさい。無理なら今すぐやめなさい。」


厳しいと思われるかもしれない、だけど本当に酷かった。



撮影は撮影の意味がわかっていない。

撮影はただ、動きまわっている写真を撮ってもらうような一般家庭がするようなものじゃない。



常に服装を際立たせ、なによりも良く魅せる。見せるのではなく魅せる。




その上で、自分が一番綺麗に写るようにしなくてはいけない。

ただ写真を撮ればいい訳じゃないのだ。





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