地味子と七人の王子達!?
「まっちゃん。」
私が話しかけるとまっちゃんはにこやかに振り向いた。
「何?真希ちゃん。」
「「「「「社長、すみませんでした」」」」」
五人が急に謝り、まっちゃんは怪訝そうな顔になった。
「・・・社長、すみません。今回のティアラの仕事、下ろされました。」
私が真面目に話し出すと、まっちゃんも真面目な顔で私達と向き合い出した。
「・・・そう、か。まぁそうなるかもしれない、とは思っていたよ。」
「すみません。私の落ち度ですね。」
私は頭を下げる。
「しょうがないさ。終わってしまった事だしな、お前に落ち度はない。でもそうだな・・・自分が許せないと思うなら、お前がこいつらを叩き直してやれ。」
「・・・かしこまりました。」
私がそう言うと、まっちゃんはふっと笑い、
「頼んだぞ。真希なら大丈夫だ。」
と言った。
・・・・・・大丈夫かはわからないけど、精一杯やらなきゃね。
「じゃあ失礼します。・・・行くよ。」
私は五人を社長室から連れだした。
「真希、ごめん」
「真希ちゃんごめん。」
社長室から出ると、俊と愛斗が謝罪を述べてきた二人を見ると、二人は暗い顔をしていた。
・・・あぁ、違う
二人じゃない、五人ね。
響も愁夜も優大も、隠し切れない暗いオーラを身にまとっていた。
「・・・悪かった・・・」
「本当にすみません・・・」
俊と愛斗に続き、
愁夜と優大も謝ってくる。
響は・・・唇を噛んで、悔しさを堪えていた。
謝った四人も体の何処かを押さえ付けていた。
・・・・・・上等よ。
全力でやってやるわよ、
やってやろうじゃないの。
あんた達のプロデュースを
「・・・・・・五人とも。」
私が話し始めると五人は静かに聞き入れる
「やる気がある奴は明日。トレーニングルームに集合よ。時刻は朝5時。」
私はそう言い残し、事務所を後にした。
さぁ、魅せてみなさいよ。
あんた達の本気を・・・ね。