地味子と七人の王子達!?
私は水をコップに入れて飲み干すと、
もう一度自室に戻って身仕度をする。
制服や授業の準備ではなく、[私]の。
身仕度を・・・
背中まである長い黒髪を三つ編みにして、
分厚いダテ眼鏡をかけると、さっきより視界が悪くなる。
さっきまで邪魔で折っていたスカートも、キッチリ膝より長くする。
これでおしまい。
私はカバンと貰ったばかりのチケットを手に、部屋をでる。
・・・・・・ーガチャッ・・・ー
「・・・行ってきます。」
誰もいない家に、私の声が静かに響いた・・・・・・
しばらくして、
私は[翡翠学園]とかかれた門をくぐる。