ふたりぼっち



私が帰りの地下鉄代を持たないで町に行って。

ベンチに座って泣いていた。

泣いたら負け。

でも涙が止まらなくて。

「ちょっと君名前は?」

警察の人が警察手帳をちらりと見せて言った。
私は答えた。

「青山 愛です。」

すると警察官は、無線で、

「青山 愛さん保護!!」

と言った。


そのままぐたぐた長い説得。

家に帰ったってまたすぐ家出するのに。

パトカーに乗せられて家に連れて行かれた。

親は、またかと言わんばかりに呆れてた。

私の家は、母子家庭。

お母さんと警察官は、何か話していた。

私が聞こえたセリフ。



「…もぅあのこは、手に負えません。」
「施設を考えますか?」
「えぇ…」



やっと家から離れられる。


そんなこと思いつつ私は不安でいっぱいだった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

人魚姫
姫薔薇/著

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る
缶詰め人間
姫薔薇/著

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop