ずっと心に君を


早朝、私はケイからの電話で起こされた。


時刻はまだ4時。




「ふぁ〜ぃ。」



「アキ!外!!」



ベッドから出てまだ真っ暗な外を見ると、
アパートの下にケイの姿があった。


「ちょッ。えッケイ??」

慌てて窓を開けると
ケイは携帯を耳にあてたまま部屋まで届く声で言った。




「早く支度しろ。出かけるぞ。」




パニックになりながらも
すぐに身支度をした。
ケイの前だから化粧にも気を抜けない。
ましてや寝起きなんて絶対見られたくない。





ケイはいつも突然だ。



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