ずっと心に君を


ケイは私を研究室に運ぶと

きつくきつく抱き締めた。

何も言わず私が落ち着くまでずっと。




ケイに捨てられるかもしれない。


ケイの胸の中で

私はその不安でいっぱいだった。




怖くて、怖くて

涙が止まらなかった。




まさか自分がこんな目に

あうなんて―。


まさか部長があんなこと

するなんて―。






ただただ怖かった。






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