【完】続・幼なじみはPLAY BOY
「ママァ、抱っこ」
「んじゃ、おいで〜」
あたしは直を、背中が自分の胸にくるように、膝に乗せた。
「そっくりじゃん。柚大好きなところまで」
「…」
京ちゃんがそう言うと、陽太は微妙な顔をしていた。
あたしは、そんな陽太を見て、クスッと笑った。
すると、ピンポーンと玄関の音が鳴り、あたしは直を抱っこしたまま、玄関のドアを開けた。
「よっ! 久しぶりだな、夏村さん!」
「あははっ! 久しぶり〜♪ ぁ、美琴ちゃん?」
「そっ! 美琴、直くんのお母さんだ。あいさつ」
「凪原 美琴です。よろしくお願いします」
か、可愛い…!!
「よろしく〜! 直、リビングまで美琴ちゃん連れてってあげて」
「はーい! 美琴ちゃん、こっち!」
直は、美琴ちゃんの手を引っ張って、リビングに行った。