【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「社長に代わり、説明させて頂きます」
和香さんが話し出すと、背筋が伸びる。
「実は今、事務所の社員が足りずマネージャーが居ないグループがありまして...」
頷きながら、話を聞く。
「...マネージャーを付けるとしたら、信用出来る方が良いので、社長の娘さんでいらっしゃる楓さんにお願いしたいのです」
「そうなんですかぁ」と頷いた。
「えっ、引き受けてくれるの?!」
目を輝かせて、私を見ているお母さん。
「ちょ、さっきのは――」
今度は「お願い」と目を潤ませて、こっちを見る。
うるうるうる...。
言いかけた、口を閉じ。
「分かった。 引き受けるよ」