【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「哲さん...、生物得意なんですか?」
「生物? 得意得意、超得意~♪」
大きな口を開けて笑う。
...怪しい。
でも、生物を教えてくれる人はもういない...。
「...生物、教えて頂けませんか...」
もし、哲さんが生物全くダメだったら...
陽斗のせいにしよう。
「楓ちゃんの為なら、教えてあげるよ~♪」
抱きつこうと手を伸ばす哲さん。
それを、避ける。
「明日から、生物教えてくださいね~♪」
手を振って、事務所から出る。
「うぅ楓ちゃん、避けるなんて酷い...」
肩を落として、呟いていた。