【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「まず基本問題だ!
水溶液に溶けている物質をなんという?」
生物の授業が始まり、哲さんが問題を出す。
この問題ならっ...
ハイッと手を挙げる。
生物を教える先生スイッチが入ったのか、哲さんはふざけずに私に当てた。
「溶質です!」
「正解」と少し口角をあげてくれたかと思えば。
「凌っ、溶質を溶かしている液を?」
凌は急に当てられたことに驚いて、少しパニックになってる。
「えっ、えーと......よーかい?」
「阿呆! 溶媒だ!!」
「下ばっか向いてるからそうなるんだよ!」と竹刀で凌の背中を叩く。
「いってーっ!!」
あれは...、確かに痛いかな。 うん。