【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~



凌の隣がイヤになり、席から立つと男の子とぶつかってしまった。




「きゃっ...」



バサバサと音を立てて落ちるノート。




「あ、ごめんなさい...すみません...」



屈んで慌てて謝る彼。


二度も謝れちゃった...。



私も急いで彼のノート拾いを手伝う。



全て拾い終え、立ち上がる。


でも、一向に私を見ようとしない。




「...ありがとうございました...」



ボソボソと俯いたまま話す。


どうしてこっちを見てくれないのかな...。




そのまま彼は、教室から出て行ってしまった。






「あーあ、怒らせたんじゃね?」



頭上から言われる。



< 138 / 412 >

この作品をシェア

pagetop