【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「カゼですね。お薬を処方しておきますので」
やはりカゼだった。
インフルとかじゃなくて良かった。
お礼を言い、処置室から出る。
杏花は疲れているのか、目を瞑って俺に寄りかかる。
こんな杏花、久しぶりに見たからすっげぇ可愛かった。
薬を貰い、またおんぶして家へ戻る。
リビングへ入ると。
「わ......」
フローリングの床が輝いていて、おもちゃは箱に綺麗に入れられていた。
俺が入ってきたことに気づいた楓が、キッチンから顔を出す。
「お帰り。どう? この流し」
シンクがピカピカで、新品みたいだった。
どうやったら、こう綺麗になるんだ?