【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「良かった」と微笑む楓。
楓の笑顔にドキッとした。
「でも、杏花ちゃん一人になっちゃうね...」
「大丈夫だと思うけど? 手紙置いておけば、良いだろ」
俺の案で、杏花に置き手紙を残した。
楓は一般人なので、変装無し。
まずは、琉生の幼稚園へ。
『うさ野幼稚園』
遊具で遊んでいる賑やかな庭。
琉生はまだ4歳だから、部屋の中だろう。
庭を通り、建物の中へ入る。
「高橋琉生の兄です」
「琉生くんの...」
帽子とメガネで、少し怪しがられたかもしれない。
でも、先生は『ふたば組』と書かれた部屋に入り、琉生を呼んでいた。