【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「実はね、玲王に"ドラマ"の仕事が来てるんだぁ♪」
嬉しそうに手を動かしながら話した。
一瞬、本当かどうか分からなくなって思考が停止した。
ドラマ......、俺が...?
「それって...、マジ?」
「ホントだよ!! ウソじゃ無いもん!」
きっぱりと言う楓。
「まじ...かよ...」
初ドラマで、嬉しさが隠しきれずに零れた笑みを、右手で口元を隠す。
「すっげぇ嬉しい......」
そう呟いた俺に、楓は優しく見守るように微笑んだ。
そんな楓を見ると、愛おしく想う感情が湧き出る。
抱きしめたくなる衝動を抑え、落ち着いた頃を見計らって楓が話し始める。