【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~



そのペンダントに、俺は見覚えがあった。



...でも、店で買ったかもしれないしな......似たような物はいくらでもあるか...。



これ以上は楓に聞かなかったけど、心残りがあった。




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監督の方々と会う為に、西宝スタジオの建物内へ入る。



そこには既に、たくさんの人が居て...。




「わぁ...この人たち、みんなこのドラマ関係者?」



楓は、こういうの初めてだから少し緊張しているみたいだった。



俺も緊張していないと言えば、ウソになるけど。




「初めまして、椎名玲王くん?」



後ろから声がして、振り向く。



すると、そこには黒い短髪に黒縁メガネを掛けていて、目尻が下がっている一人の男性が立っていた。




「えーと...?」



誰だか分からず、どう返事をすればいいか迷った。




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