【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~



陽斗を見て苦笑していると不意に目に入った彼。



そして、私の視線に気づいたみたい。




「楓......ちょっと良いか?」




「うん...良いよ玲王......」



玲王と廊下へ出る。



「この間倉庫に居たよな...
でも、あれはどう見ても閉じ込められてた。
誰にされた?」



眉を寄せて低い声で聞く。


気押されそうにもなるけど...。




「倉庫の中に猫が居たの、それを追いかけてたら気づかない間にスタッフさんに閉められちゃって...」



苦笑して俯く。



「本当か?」



「......うん...」



玲王の目を見ることが出来ない。



ウソついちゃった......。


本当のこと言っちゃうとドラマに支障が出る。



だから言えない......



言っちゃダメ。



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