【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
郁斗を無理矢理連れて行こうとすると。
「くわぁーっ、長時間バスに乗るのは疲れるね~」
手を伸ばして軽くストレッチする葵。
座っておく状態はキツイもんね...。
そんな葵を見ているとガシッと頭を掴まれた。
「んなっ?!」
「ボーッとしてねぇで、海行くぞっ!」
玲王にそのまま連れて行かれた。
後ろを向いたままだったから、郁斗の様子も見えたんだけど。
葵が郁斗と共にこっちに歩いて来ていた。
「・・・・・・」
「楓ちゃん、水着忘れてきた?」
専用更衣室の前で一歩も動かない私を見て、首を傾げる由樹。
「いえいえ、水着はきちんとこの袋に入ってるんだけど......」
「じゃぁ、着替えておいでよっ♪」
由樹が背中をドンッと押して、更衣室へと入れた。