【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「由樹に言われて、追いかけて来たのか?」
答えなかった私に、玲王は言い方を変えた。
「うん...。でも、心配だったのもある......」
「俺に怯えてただろ? それなのに、何で心配したんだ?」
怯えたのを見ていたんだ。
少し意外だった。
「怖いよ。 でも、なんだか放って置けなくて......」
上手く説明出来ないけど過去を聞いて、体が、頭が玲王の元へ行きたがってた。
すると、玲王は口元を緩めて呆れたように話し出した。
「何だよそれ。 怖いのに、放って置けないとか...、可笑しいだろ...」
テレビでは見たことのない、自然な笑顔。
キュン......。
胸がときめいた。