【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~



因みに洋服は私が自分で着替えたみたい。


ウトウトしながら着替えてたから、心配してバスルームの近くで待っててくれたんだって。


私が合図するまで。




「......多大なご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした......」



深く頭を下げる。


玲王から聞く話は全部覚えてないから、苦笑いするしかなかった。



「別に構わない」と言い残して、玲王はこの部屋から出た。


荷物はもう他のメンバーの部屋に移動させたのか、私の荷物しかない。



ポツンと一人立つ。



静かですごく寂しい。



幼稚園生のとき、家に一人でいるときが週に一回はあった。


そのときはすごく寂しくて、その日が来るのがイヤだった。


クマのぬいぐるみをいつも抱きしめて、気を紛らわせていた。



そのせいか、高校生になった今でも一人はイヤ。


最近はSHOOTのメンバーが居てくれたから、そんなに感じなかったけど......。



考えるのを止めると余計静かさを感じたから、丁度朝食の時間だったから食堂へ向かう。



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