【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
あー、そういうことか......。
納得して眺めていると。
「なに、『俺は楓が好きだ』とか言いたかったわけ―――」
「だーーッ、暑い!! なんか暑い! てことで、かき氷食う!!」
一人で叫んで、海の家まで行く。
顔がすげぇ熱くて、なんかいてもたってもいられなかった。
後方でクスクス笑っている由樹の声が聞こえた。
笑うなクソ由樹!
あ、クソって言ったら怒るな。
でも、笑うあいつが悪いんだ......。
一人で勘違いして、一人で叫んで。
もしかしたら、楓を好きなのバレたのかと思うと凄く恥ずかしかった。
誰にもバラすなよ......。
そう願いながら、頼んだコーラ味のかき氷を頬ばった。
キーン......。
あー、頭痛ぇ......。