【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~




不思議に思っていると、陽斗たちの姿が見えた。


案外早いんだね?



でも、げっそりしたような陽斗と郁斗。


なぜなのか、由樹に聞くと。



「二人とも、出てくるものにとにかく叫ぶし、こんにゃくに当たっただけで怯えてるんだよ?」



恐がり過ぎでしょと笑う由樹。


どうして恐がりなのに、お化け屋敷に入るのぉ??


こんなに疲れる程怖いんだと考えると、寒気がした。


凌と葵たちが出発して、列に並んでいると後ろから聞こえた声。



「ねぇ、聞いた?? この洞窟、上手く進むと綺麗な湖があるんだって!」


「しかも、その湖にある鎖に恋人同士の二人の名前を書いた錠を掛けると、その恋は一生続くんだって♪」



湖? 一生続く恋......。


思わず聞き入ってしまっていた。


何やってんだろう...玲王と付き合ってる訳でも無いのに......。



不意に隣にいる玲王を見上げる。


玲王は、気づいてるの? 私が好きだってこと。


すると、私の心の声が聞こえたのか玲王がこっちを見た。



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