【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
リンさんは、こちらへと歩いて来た。
「初めまして、リンです。
今回はよろしくお願いします」
ニコッと笑うリンさん。
やっば......すごくキレイ!!
玲王が「こちらこそ」と言ったのを聞いて、慌てて頭を下げる。
顔を上げると、リンさんが少し驚いたような表情だった。
何かしちゃったかな......?
「随分、お若いマネージャーさんですね?」
そう言われ、リンさんのマネージャーさんを見る。
30代半ばぐらいの女の人だった。
「......よく言われます。
私は、今度17歳になるんです」
アハハと苦笑して答える。
「17歳! 歳近いですね♪
私、16歳なんです」
手を両手で掴み、キラキラとした目で見る。
16歳......私より年下なのに、なんという美貌......。
負けた。
失礼だけど、最近テレビを見る時間が無いせいか、リンさんを見たことは無かった。