【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「あっ、楓ちゃん!」
部屋に着くと、由樹や凌、陽斗が居た。
幾ら、部屋を見渡しても彼が居ない。
「玲王、玲王は??」
「玲王は、今日は家に居る。こんな中、事務所に来たら記者が群がるだろ?」
静かに答えた凌。
......やっぱり、みんな静かだ......。
恋愛禁止だったから、驚いてるのかな......。
すると、ドアが開いた。
「玲王め、素っ破抜かれたわね......」
眉を寄せ皺を作っている社長が居た。
その手には新聞が。
黙って、その新聞を見る。
「まぁ、いつかはこうなると思ってたけどな」
「確かに。仕方無いよな」
陽斗と郁斗が口々に言う。
思ってたって......知ってたの?
玲王とリンさんの関係......。