【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
まるで何もかも知っているような口調で......。
訳が分からなくて、二人を見る。
「あれ? 聞いてない?」
陽斗のこの言葉で確信した。
やっぱり、二人には何かしら関係があったんだ。
笑っている陽斗の言葉を聞きたくなくて、私は部屋から飛び出した。
何で? 何で、玲王は私を好きだなんてウソ言ったの?
訳分かんない......。
玲王は、私の反応見て楽しんでたの?
最低......。
そう思うのに、頭の中には笑ってる玲王、馬鹿にしてくる玲王、色んな玲王の顔が浮かぶ。
あの表情が全部ウソだったなんて、思えないよ......。
床や壁が霞んで見える。
もうイヤ......。
そのとき、聞こえた声。
「楓ッ!! 待てよ!!」
なんで来るの......?
付いてこないでよ......。