【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「のんちゃぁぁああああん!!」
両手を大きく広げ、もう喜びが全身からあふれ出ている。
奏音を見つけると、すぐそばに座り込み
目線の高さを合わせて話す。
奏音もはじめはきょとんとしていたものの、人見知りしない性格なので泣き出すことはない。
「元気にしてたか? ちゃんと食ってたか?」
「ぱ...?」
「そうだよっ、俺だよ、パパだよ―――」
ゴスっ。
「おめーはパパじゃねえだろ」
黒髪の男に一発拳骨をお見舞いする、不機嫌な顔をした男。