【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「パパっ、今日帰るの早かったのね?」
「あぁ。撮影が一つキャンセルになってな」
「んで、なんで...凌、が?」
「いってぇ...」と殴られた頭を押さえ、悶絶する男――凌を見つめる。
「凌だけじゃないよ、楓ちゃん♪」
ぴょこっと顔をだし、いつもの優し気な笑みを浮かべている。
サラサラの髪が風で揺れた。
「「俺らもな」」
驚かせることができて満足そうな男と、笑みを浮かべるもどこか気だるげに見える
二つの同じ顔。
「由樹に、陽斗、郁斗...」
久しぶりの顔ぶれに、言葉が詰まる。