【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
後ろについていって、数分経つ。
『1-A』と書かれたプレートが目につく。
私、A組なのね。
って、そんなこと考えてる場合じゃなくて。
普通科の私が、上手くやってけるのかなあ。
しかし、佐々木先生は私に考える暇も与えずに、教室へ入りなさいと合図をした。
しぶしぶドアを開け、中へ入る。
「佐山楓です...よろしく...」
俯き気味に、素早く周囲を確認する。
そんな楓に周りは
《なんで、あの子睨んでんの?!》
と心の中でつぶやいていた。
「それだけっ?!」と私の挨拶の少なさに狼狽える佐々木先生。
それを横目に、教室を見渡す。
雑誌モデルや、テレビで見かける子ばかりなんですけど......。
後ろにバラの花が見えるように、綺麗で可愛い子ばかり。