【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~



間違いない。



いつもテレビに映っていたから覚えている。




私がそう言うと、彼は少し驚いた。





「俺の名前知ってるなんて。あ、ファンの子?」




と嬉しそうにくしゃっと笑う。







...もしかして、私がマネージャーって知らない、とか?




「あ、この辞書返さないと」と思い出したようにつぶやく。




でも、私が重い辞書を5冊も運んでいることに気づき、3冊持つのを手伝ってくれた。





「確か現国は佐々木だったよね? 女の子にこんな重いものを持たせるなんて、酷いね」




と共感してくれた。





< 64 / 412 >

この作品をシェア

pagetop