【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
「な、ちょっと相談があるんだけど...」
と俺は楓に言った。
モヤモヤを早く消したいから、楓なら答えてくれそうだから。
「良いよ?」と楓は
まだ赤みが残った頬のまま言ってくれた。
玲王と同じ「俺のいいとこは?」と尋ねた。
「凌の良いところは、いつも周りを気に掛けてくれてるところかな...」
そう言って、楓はダンスレッスンのときの話をした。
この前のダンスレッスンのとき、陽斗の調子が悪かった。
楓も陽斗の腹痛には気づいていたが、「大丈夫、平気だから」という陽斗を信じてダンスレッスンに向かわせた。
でも、平気な顔して本当は凄く辛かったそうだ。
みんなは、陽斗の腹痛に気づいていなかったけど、俺はすぐ分かった。
いつもの元気が無かったから。
「...凌はいつも、みんなのことを気に掛けているんだよね。 凌は、とっても良いリーダーだよ♪」