【完】アイドルとの秘密な関係！？

side紫音


俺の変装を見破ったヤツなんていなかった。
屋上で昼寝をしていたら誰かがきたんだ。
眠い目をあけると、可愛い女の子がいた。
サラサラの栗色の髪、赤い唇、細く伸びた脚、大きな瞳は吸い込まれそうなほど澄んでいて、誰もが羨みそうな体の持ち主だった。
その子は笑顔でケータイで何かを撮っていた。
俺はまた眠りにつこうとしたとき…声がした。
「もしかして…高宮紫音？」
俺の本名を呼ぶ声が。
な、なんで？？
変装だって完璧なはずだろ？
その子は顔を赤くして好きだから分ったと言った。
それは芸能人としてだろ？？
そう言ったら彼女は違うと言った。
こんな子…初めて出会った。