【完】アイドルとの秘密な関係!?
「学校内ではなんて呼べばいい?」
『優って呼んで。俺はなんて呼べばいい?』
「うーん…絵梨子か、えっこかなぁ。」
『えっこ?』
「うん、あたしのあだ名!!みんな、えっこって呼ぶよ★」
『じゃぁ俺は絵梨子って呼ぶよ。』
「え?」
『みんなと同じ呼び方だったら特別って感じしないだろ?』
「っ!!う、うん。」
あたしの頬が赤く染まる。
『顔赤いよ?』
「うぇっ!?」
『うぇって!!変な声。』
うぅ。
『絵梨子って可愛いね。』
「へっ!?」
ダメだ…紫音には敵わない。
「あ、そろそろ授業始まっちゃう。またね紫音!!」
『待って。』
紫音はあたしの腕を掴み、軽くキスをした。
『また後で。』
あたしはそそくさと屋上をあとにした。
唇にはまだ感触が残っている。
鏡を見ると頬が真っ赤だ。
この顔がさっきの出来事が夢ではないと証明している。
「紫音…。」
夢じゃないんだよね?

< 9 / 61 >

この作品をシェア

pagetop