嫌いなあいつは婚約者
「僕って頭いいっ!」と言う男が前にいるのにも関わらず、私はホッとしてしまった。
そして、そのすきにキモい男は私のすぐ目の前まで迫ってきていた。
「瑠璃ちゃん、僕と一緒に行こうか…。」
そう、キモい男は私を抱きしめようとする。
必死にもがくけど、ビクともしない。
近づいてくる、顔。
もうダメだ…と目を深くつぶった瞬間
男の気持ち悪い息遣いは消え、変わりに後ろから暖かい温もりが伝わった。
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