嫌いなあいつは婚約者



「あら瑠璃ちゃん、いらっしゃい」

「こんばんは、絵美子さん!」



「え!?瑠璃姉ちゃん来たの!?」
「瑠璃お姉ちゃーん!!」


私の元に飛び込んできたウミちゃんとユウくんをなんとか受け止め、体勢を立て直す。




「夕飯食べてくわよね?」


「いや、大丈夫です。」


「えー、姉ちゃん食べねーのー!?」
「食べよーよー!」

「ほら、ユウたちも言ってることだし、ね?」



「じゃあ…お言葉に甘えて。」






松田に交渉を持ちかけるために来たはずなのに、何故か松田家で夕食をとることになった…が、肝心の松田がまだ帰ってきてない!!






夕飯を食べながら、私は松田が帰ってくるのを待った。










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