嫌いなあいつは婚約者



「やだ」


「いーじゃん!そこをなんとか」





私が必死に頼んでるのに、松田はそれを即断った。


でも、そこで諦める私ではないさ!






「ほんとに、教えてくれたらなんでもするから!!」





そこで、松田は何か考えたのか知らないけど、少し間を開けると私を見た。







「いーよ、交渉成立」


「やったっ!!」




「ただし、今度なんか俺の頼み聞いてよね?なんでもするっつったし」


「わかったわかった、ありがとう!!」





「じゃあ明日からよろしくっ!!」



階段を駆け降りて「お邪魔しましたー」と挨拶をすると同時に、私は家を出た。










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