嫌いなあいつは婚約者
時間なんて忘れて熱中して戦っていたあたしたち。
気付いたらお昼時らしく、ユウくんとウミちゃんがあたしのもとにやってきた。
「姉ちゃん、お腹すいたー!!」
「え?もうそんな時間!?」
「オムライス食べたい!」というユウくんたちの要望に答えて、材料を探す。
けれども、肝心の卵とお肉がなかった。
「買い物行ってくるね」
「えーっ!!それならみんなで行こうよ!」
「準備してくるーっ!!」とはしゃぐユウくんたちを見ながら、
そういえば松田と出かけるの久しぶりだなぁっと、ちらっと松田を見ると、はぁっと溜息をついていた。
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