嫌いなあいつは婚約者
「熱、何度?」
「38℃後半……」
だるそうにする私に、何を思ったか、松田は私をベットに押し倒した。
「ちょっと何すっごほっ」
「いーから寝てろ」
そう言い、持ってきていた袋から何かを取りだし私の枕元に置いた松田は、部屋から出ていった。
枕元には、水や薬、熱さまシートが置いてある。
なんか今日の松田、優しい…?
いつもと少し違う松田に戸惑いながら、布団を頭まで被った。
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