嫌いなあいつは婚約者



学校には当然松田がいて、
松田を見る度にあの日の出来事が浮かんでは消し、浮かんでは消し…




でも、パーティーのことを言わなくちゃと頑張ってみたものの、言えず仕舞い。







結局学校では言えず、松田宅に来ていた。










「はっ、パーティー?」

「う、うん…」


「めんどくせー」と言う松田に、「私もだよ」と言いたくなる。


少し考え込んだ松田は、ふと閃いたのか「そのパーティー、美味いもんたくさん出る?」と期待を込めた目で聞いてきた。






「うん、この会社が主催なら、期待できると思うけど…」





「っしゃっ!!行く」


即答で答えた松田。

あぁ、そういえばこいつ…





そうとうな食欲馬鹿だったわ。








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