嫌いなあいつは婚約者
「えぇっ、松田!?」
私はてっきり車の中で落ち合うとばっかし思っていたから、少し驚く。
「ま、まぁとりあえず…入る?」
恥ずかしそうにする松田をとりあえず招き入れ、ドアを閉めた。
リビングに来て、食卓に座りながら無言が続く。
それにより、今更ながらも初めて見る松田の正装に目がいってしまう。
いつものイメージからは想像がつかなかったのにも関わらず、似合っているところを見ると、やっぱかっこいいんだなぁと改めて思った。
「…そーいや、今日は何のパーティーなの?」
「んー…分からないけど、適当にしてれば大丈夫だと思う。」
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