嫌いなあいつは婚約者
「みっ、水野さん!?」
「…!?」
驚く私たち。
なんでここに水野さんがいるの!?
頭をフル回転させていると、誰かが水野さんに近付いて…………って、社長さん!?
さっき挨拶した社長さんが、いろいろ水野さんに言っている。
そのとき私は、その社長さんの名前が水野さんだと思い出した。
「水野さんって、水野社長の息子さんだったんですか!」
「おや、うちの蒼と知り合いかい?珍しいこともあるもんだな。」
「ほんとですねぇー!」と相槌をうっていると、話を遮った水野さんは水野社長をよそへ行かせ、私に近付いて来た。
.