嫌いなあいつは婚約者



「ちょっ!」




切られた携帯を見る。

私の心には、その携帯から聞こえる音がとても寂しく、心に響いた。





「松田さんも家に帰って由紀くんを説教すると言っていたからな。」



「…………。」








再び沈黙する。


その沈黙を破ったのは、玄関のチャイムだった。






「っ私、出てくる。」




玄関まで言ってドアを開ける。






するとそこには






松田が立っていた。











.
< 242 / 335 >

この作品をシェア

pagetop