嫌いなあいつは婚約者


「…松田?」


「……なんだよ、ばーか。」




ピンッとおでこを弾かれる。

これ、地味に結構痛いんだけどな。




軽く睨むように松田を見ると、さらに何回も連続で弾いてきた。




「痛っ!痛いってば!」


「なんか言うことは?」


でこぴんを止めてそう聞く松田。




「……ごめんなさい。」




そんな松田に、私は精一杯の気持ちを込めて謝った。









.
< 243 / 335 >

この作品をシェア

pagetop